小学生のための6週間バイオリン・レッスン

横瀬町バイオリン・プロジェクト

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横瀬町バイオリン・プロジェクトとは

横瀬町(よこぜまち)は、埼玉の西部にある秩父地方の町です。ここから「横瀬町バイオリン・プロジェクト」はスタートしました。なぜ横瀬町?それは、横瀬町に新しいものを受け入れる土壌があったから。官民提携プラットフォーム「よこらぼ」のNo.67事業として認定されたことから「音楽教室がなくてもバイオリンを弾ける」プログラムが始まりました。

オンラインが可能にしたこと

当初は横瀬町を含む秩父地方だけのプログラムでしたが、2022年現在、埼玉・秩父地方以外からも受講が可能です。最大の理由は「オンライン会議の普及」です。新型コロナ感染症の影響もあり、この1~2年で企業や学校教育にオンライン会議のしくみやノウハウが普及しました。オンライン環境なら、地域に関係なくレッスンを受けられます。

オンライン環境の普及初期のころは「オンラインだけど」という消極的な考えで参加する人も少なくありませんでしたが、今では「送り迎えの時間が節約できる」「他の習い事と干渉しないから受講できる」「持病があっても受講できる」とオンラインを歓迎する人が多くなりました。プログラムや教材も改良を重ね「オンラインでこんなに上達できると思わなかった」という喜びの声も多数いただくようになりました。

バイオリンを習い始めのころは保護者の協力が不可欠なのですが、オンライン環境では講師の代わりに保護者にも積極的に手を動かしていただくので、保護者の理解も深まるという嬉しい副作用もありました。

手持ちのスマートフォンやPCで受講できるバイオリン・レッスンです。より大きの地域で、より多くの人がバイオリンの憧れをかなえられるよう、講師・スタッフ一同で日々努力を続けています。

バイオリンで広がる世界

バイオリンを習うことは、バイオリンを弾く技術を得るだけではありません。バイオリンを学ぶ過程で、子ども達の集中力、問題を解決する力、目的を遂行する力、そして音楽や芸術を楽しむ心は、驚くほど成長します。たった1ヶ月練習しただけで身につけられる技術はごくわずかですが、発表会を終えた後は子どもも保護者も「バイオリンやってよかった!」と満足感でいっぱいです。

「バイオリンなど音楽教育は、地域の基礎学力の向上と相関がある」という研究結果は、欧米では多数報告されています。もちろん、バイオリンを学ぶことが直接的に算数や国語の点数を引き上げるわけではありません。バイオリンを学ぶ過程で身につけた、課題を見つけて解決する力、目標達成までのスケジュールを決めて実行する力、技術を身につけることの楽しさ・・・などの体験が、学習意欲や向上心を引き出していくからではないでしょうか。実際、多くの親子から「自信がついた」「毎日コツコツ積み上げる大切さを知った」という声が多数届いています

たくさんの音を集めて一つの音楽を作る楽しさ、今まで気づかなかった楽器ごとの音の違い、・・・バイオリンを体験したことで見える世界は、想像以上に広くて大きい。そのことを一人でも多くの子どもに体験してほしいと願います。

第一期発表会